<掘り出しニュース>県天然記念物なのに…所有者、サザンカの巨樹を無断で伐採 奈良(毎日新聞)
◇昨春ごろ枯れ、「危ない」と 指定解除
奈良県指定天然記念物「鷲家(わしか)のサザンカの巨樹」(東吉野村)が、無断で伐採されていたことが県教委への取材で分かった。サザンカは個人宅の庭にあり、昨春ごろに枯れたため、所有者が「家にぶつかると危ない」と根元から切り倒したという。このため、県教委は30日に指定を解除する。県文化財保護条例に抵触するが、所有者の責任は問わない方針。
サザンカは高さ約4メートル。樹齢は不明だが、これほどの巨樹は珍しいとして、1974年に県天然記念物に指定された。県教委によると、昨年6月に所有者から「約10年前から弱り始め、施肥などをしたが春に枯れた。倒れたら建物に影響があるので伐採した」と、連絡があった。8月に植物生態学の専門家と現地調査をして枯死したと判断。11月に「枯死のため」として、村と所有者から指定解除願が提出された。
県文化財保護条例は、天然記念物を含む指定文化財の現状変更には県教委の許可が必要としており、今回のケースは違反になるが、罰則規定はない。県教委文化財保存課は「文化財保護指導委員の会合で今回のケースを報告し、見回りを強化するなどの対策を取りたい」としている。【花澤茂人】
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